弾劾訴追をわかりやすく簡単に解説!トランプ大統領はなぜ訴追された?

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トランプ大統領が弾劾訴追の決議案の審議が始まったと報道されました。
 
弾劾訴追された大統領はアメリカ史上3人目ですが、在職中に2回も弾劾訴追をされたのはトランプ大統領が史上初と言われています。
 
ところで弾劾訴追とは何かが気になっても、解説サイトを見ても難しい用語ばかりで分かりにくいですよね…
 
そこで今回は弾劾訴追とは何か、そしてトランプ大統領はなぜ弾劾訴追されたのかを分かりやすく簡単に解説します!

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目次

弾劾訴追とは?わかりやすく簡単に解説

弾劾訴追とは、一言で言うと大統領を辞めさせるための裁判です。
 
読み方は『だんがいそつい』です。
 

用語の簡単解説
<<弾劾
 大統領という立場を辞めさせること
<<訴追
 大統領が辞めるよう訴えを起こすこと

 
基本的に人を裁判にかける時は裁判所に起訴して相手を訴えます。
 
そして集めた証拠をもとに裁判官が判決を出すという流れです。
 
この時、法に乗っ取り裁判をする裁判所は司法機関と言われます。
 
実はアメリカの司法機関では、現役の大統領を裁くことは想定されていません。
 
では、どうやって大統領を裁くのでしょうか。
 
まず、アメリカの政治は司法・立法・行政機関がそれぞれ独立した力を持つ[color color=”red”]三権分立制[/color]です。
 


 
政治を主に行う行政機関のトップが大統領。
 
そして司法機関ではこの大統領を裁くことができないため、法を作る[color color=”red”]立法機関[/color]に大統領を裁くための手段が与えられました。
 
これこそが[color color=”red”]『弾劾訴追』[/color]です。
 
この弾劾訴追があるからこそ、大統領は好き勝手な行動をすることが出来ません。
 
トランプ大統領が弾劾訴追されているのは、それでも好き勝手に行動していたからですね…!
 
ちなみに立法機関には「上院」と「下院」があります。
 
同じ力関係ではありますが、弾劾裁判ではそれぞれの役割があります。
 

『下院』が大統領を辞めさせるための証拠集めをする
 ↓
『下院』で弾劾訴追をするかを決める(決議)
(過半数が賛成すると決定となる)
 ↓
『上院』が弾劾訴追にもとづき、大統領を辞めさせるかどうかを最終決定
(3分の2の賛成が必要)

 
上院の3分の2が賛成した時、大統領は現在の職を辞めることになります。
 
では、なぜトランプ大統領は2回も弾劾訴追をされたのでしょうか?

トランプ大統領が弾劾訴追された理由は?

トランプ大統領は2019年12月と2021年1月の2回にわたり弾劾訴追をされています。
 
早速、なぜトランプ大統領が弾劾訴追されたのかをわかりやすくご紹介します。

【2019年】弾劾訴追の理由と結果

2019年に弾劾訴追された理由は2つあります。
 

・議会妨害
 ⇒下院が弾劾訴追をするための証拠集めを妨害した。

・権力乱用
 ⇒大統領としての権限を自分の大統領としての地位を守るために使ったから

 
弾劾訴追をして大統領を辞めさせる裁判を行うためには、まず下院が[color color=”red”]証拠集め[/color]をします。
 
その時には大統領に向けて召喚状という正式な文書を発行したうえで、証言や情報提供を求める仕組みです。
 


 
参考までに日本の裁判所が発行する召喚状を載せました。
 
しかしトランプ大統領は召喚状が届いても調査に協力せず、関係者にも「召喚状なんて無視しろ」と指示を出しています。
 
この行動が妨害とみなされました。
 
もう1つは、ウクライナ疑惑で自分の利益のために大統領としての権力を乱用したということです。
 
ウクライナ疑惑とは、トランプ大統領がウクライナ大統領に支援を約束する代わりにある条件をのむよう迫ったことです。
 
その条件とは、2020年のアメリカ大統領選挙で自分の[color color=”red”]有力対立候補[/color]になる相手に打撃を与えるような捜査をせよ、というもの。
 

 
税金を使っているのに見返りは自分の利益のために使うとは、権力乱用と言われても仕方ないですね…
 
この2つの出来事を受けて、下院の過半数が弾劾訴追に賛成し上院で弾劾裁判が始まる運びとなりました。
 
弾劾裁判についてもわかりやすく簡単に解説していますので、合わせて御覧ください♪

弾劾裁判もわかりやすく解説しています!
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そして2回目の弾劾訴追が行われます。

【2021年】2度目の弾劾訴追の理由

2度目の弾劾訴追は2021年1月14日に下院で可決されました。
 
ちなみに下院が弾劾訴追できる回数に制限はないので、今回のように2度目の弾劾訴追が出来たのですね!
 
今回弾劾訴追された理由は、トランプ大統領が自らの支持者による[color color=”red”]議会議事堂での騒ぎを仕向けたこと[/color]です。
 


 
2021年1月14日に、下院でトランプ大統領を弾劾訴追されることが決まりました。
 
しかしトランプ大統領の任期は1月20日までです。
 
弾劾訴追は大統領を辞めさせるためのものですが、これでは弾劾裁判が終わる前にトランプ大統領の任期も終わってしまいます…
 
弾劾訴追をする意味がなくなってしまうのではと言われていますが、それでも行ったことに意味はあるのでしょうか。

トランプ大統領の弾劾訴追は退任後でも意味がある?

結論から言うと、退任後でもトランプ大統領の弾劾訴追を進める意味はあります。
 
既に退任した大統領を辞めさせることは出来ませんが、2024年に行われる大統領選への[color color=”red”]トランプ大統領の再出馬を禁止する[/color]ことが出来ます。
 

上院が裁判を進め、トランプ氏を有罪に持ち込めたとしても、退任後の大統領職から解任することはできない。

しかし、上院は直ちに追加の採決を取り、単純な多数決によって、2024年に大統領選への再出馬を検討しているトランプ氏の立候補を禁じる決議を採択することはできる。

これが、上院が弾劾裁判の有罪判決の一環として検討し得る唯一の処罰だ。

 
今の社会情勢を見ていると、再出馬禁止が上院で可決される可能性が高いです。
 
ちなみに在職中に2度も弾劾訴追をされたのはトランプ大統領が史上初ですが、弾劾訴追をされた大統領は過去に2人います。
 

弾劾訴追された2人の大統領はこちら!
[getpost id=”623″ target=”_blank”]

 
中には弾劾訴追されてもなお支持率を維持した強者も居ますが、トランプ大統領はどうなるでしょうか…?
 
これからの動向から目が離せません。

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